ワクワクFOODフェスティバルにブース出展

 晴天に恵まれた3月4日に真崎コミセンで行われた「ワクワクFOODフェスティバル2023」の会場にて、「とうかい環境村民会議」のブースを出展させていただき「ごみのだし方クイズ」と「SDGsクイズ」を来場者に出題して、皆さんの環境への意識向上を目指しました。

 

 今回の「ワクワクFOODフェスティバル」への出展は、コロナ禍のため4年ぶりとなりましたが、晴れて暖かかったこともあり、たくさんの来場がありました。

 ごみのだし方クイズは久しぶりのためか、出題している我々が答え合わせをしながら、内心「そうだったか」と気づかされる場面もありましたが、SDGsクイズの方は、出題する我々も初めての試みのため、「ほうほう」と密かに感心しながら解答を来場者に伝えている状態でもありました。

 

 このように、出展ブースに来ていただいた皆さんと一緒に考え一緒に体験することは、我々の活動に対して、皆さんの共感を得ることができる良い方法ではないかと考えています。また「とうかい環境村民会議」の部会員も、来場者の反応を見ることで何かを気づく良い機会であると思いますので、今後はブース出展や講演会などの参加機会を増やしていきたいと思いました。

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「ぐるぐる市」について

 ご家庭で使わなくなった子供服や絵本を、必要とする方に無償でお譲りするリユース事業「ぐるぐる市(ぐるぐるいち)」。とうかい環境村民会議の循環型社会部会と生活環境部会が協力して、とうかい環境フェスタなどで実施しています。

 

 子供服は着られる期間が短く、サイズが合わなくなった物は弟や妹に着せたり、あるいは知り合いに譲ったりされていますが、数が多い場合は廃棄されてしまうことも多いようです。これでは「もったいない!」ということで、服や絵本が人の手をぐるぐると回って長く使われてほしいという思いから、「ぐるぐる市」と名付けて、環境村民会議の名物となってきました。

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生ごみ処理について

 我々の生活上必ず発生するものが生ごみです。生ごみは可燃物として排出しますが、週2回の回収となるため何日かは家の中などに溜めておく必要があります。夏など気温の高い時期は、悪臭がしたりコバエが飛んだりするため、各家庭では袋詰めにしたり容器に入れたりする工夫を強いられる状況です。そればかりではなく排出された後、生ごみは重量の70%以上が水分のため、可燃物として燃やす場合に水分量を減らす必要がありエネルギーの無駄使いとなっています。

 

 このような問題を解決するため、東海村では生ごみを宅内処理できるように電動生ごみ処理機やコンポストの購入補助が行われています。「とうかい環境村民会議」でも生ごみを宅内処理することを推奨しており、EM菌による生ごみの堆肥化を講習会を行って紹介しています。しかしながら、講習会後にアンケートを取ってみるとEM菌による堆肥化は2回発酵作業があること、出来た堆肥を使うところが無いなど、折角やり始めても長続きしない方が多いところが悩みの種でした。

 

 生ごみの処理方法について調査していたところ、「キエーロ」というものがありました。

 「キエーロ」は神奈川県逗子市にお住いの松本さんが開発したもので、木で作られた箱の中に黒土を入れ、生ごみを細かくしながら土の中に埋め込んでおくと時期にもよりますが3~7日くらいで水分と炭酸ガスに分解され消滅するというものです。これなら埋め込むだけで作業が少なく、臭いや虫の発生も無くて続けられやすいと感じました。また、「キエーロ」は、簡単な構造から投入する生ごみの量と分解する土の量のバランス及び光の取り入れさえ守れば木の箱だけではなく、衣装ケースや発泡スチロールの容器で実施されている方もおり、様々なバリエーションがあるようです。

 これらのことから「とうかい環境村民会議」では、「キエーロ」の作り方も紹介できるようにと考えています。

 

 電動生ごみ処理機、コンポスト、キエーロ、段ボールコンポストあるいは、畑に穴を掘って埋めるなど、生ごみの宅内処理方法は色々あると考えられます。自身のライフスタイルに合った方法で生ごみを処理することで、エネルギーの無駄使いを減らし地球温暖化防止を目指しましょう。

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とうかい環境フェスタ2022

 素晴らしく晴れた11月12日土曜日に、東海村役場駐車場と中庭で三年ぶりとなる「とうかい環境フェスタ」を開催しました。とうかい環境フェスタは、村民の皆様の環境への意識向上を目指して開催しているもので、環境に関する活動を行っている団体による展示ブースで様々な体験をすることにより、環境への気づきを得ていただくことを目的にしています。今回はブース展示の他、話題の電気自動車や電動キックボードの試乗体験がありました。また、展示ブースで体験することにより得られるスタンプラリーも行い、スタンプのポイントにより行える「プチ縁日」も開催したのですが、我々の当初の予想を上回る来場者があり景品として用意した駄菓子が全てなくなる嬉しい悲鳴がありました。

 

 今年のブース展示は工夫が施されており来場者に体験して頂くものばかりで、本来廃棄するペットボトルのキャップを細かくして熱を掛けることによりアクセサリーにしたり、小型の風車を吹いて回すことにより発電する仕組みを体験したり、使い終わった牛乳パックが手を加えて紙になったり、世界で5番目に多い日本のフードロスを減らす方法の紹介や、持続可能な社会を作るために行うべきSDGsの紹介など、幼児や低学年の小学生の皆さんが目を輝かせて体験していました。

 

 今年は新型コロナウィルス防止対策として11月に開催しましたが、新型コロナの蔓延状況や時期的な問題で来場者が来られるか、不安を感じていました。しかしながら、開催してみると小さい子供を連れた家族が沢山来られ、行楽日和の天気に助けられた感じは受けますが、不安は見事に吹き飛んでしまいました。

 

 毎回お手伝いをお願いしている東海高校JRC部のボランティアの方々も、我々の委員さんと共に大活躍で、楽しかったと感想を言って頂きました。

 

 とうかい環境村民会議が取り組んでいる「ぐるぐる市」は、家庭で不用となった子供服を持ち寄って頂き必要とする方に差し上げるという活動で、今回もとうかい環境村民会議のブースとして出展しましたが大変好評で、特にベビー服より少し大きめの洋服が在庫切れとなる状況でした。

 

 さらにフェスタの最後に行う恒例の「ジャンケン大会」では、大人も子供も大いに盛り上がり白熱したジャンケンを行い、十分楽しんで頂けた様子でした。

 

 今回も事務局を始め、ボランティアスタッフ、委員の皆様そしてブースに出展頂いた各団体の皆様のお陰で、無事「とうかい環境フェスタ」を終えることが出来ました。

 本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

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ハチドリの話

 我が家の庭にはトレニアが沢山咲いています。隣家との敷地境界にはマリーゴールドも群生しており、猫の額ほどの夏野菜の畑を取り囲んでいます。

 先日ナスを収穫(と言っても1つ実を取るだけでしたが)しようとしていたら、ミツバチが飛んできてトレニアの花を忙しそうに出たり入ったりしていました。こうやってナスの花も受粉してくれたのかなと眺めていたら、ひときわ大きな蜂が同じようにトレニアの花を行ったり来たり、せわしなく動き回っていました。

 

 花に近づくとホバリングで静止して、クチバシを花に差し込んで蜜を吸っているように見えたので、まさかハチドリ??って思ったのです。絵本での話から想像していただけで、実物を見たことが無いため羽を高速で動かす姿を見て、そう思ったのですが、調べてみると「ヒメクロホウジャク」という蛾の仲間で少しガッカリしました。

ハチドリは、北米・カナダ、アメリカ南西部からアルゼンチン北部にかけて生息しているようで、日本にはいませんでした。残念!

 

 ハチドリと言えば「ハチドリのひとしずく」という絵本が知られています。南米のアンデス地方に伝わる話を辻真一さんが翻訳したもので内容を紹介すると、

 

 沢山の動物が暮らす森で火事が起こり、

 動物たちは我先にと逃げ出して行きますが

 火の中をハチドリだけは行ったり来たりしています、

 くちばしに一滴の水を咥えてせっせと運んでいます、

 それを見て動物たちは「そんなことをして いったい何になるんだ」と笑います、

 ハチドリはこう答えます、「私は私が出来ることやっているだけ」・・・。

 

 我々を取り巻く環境問題は、問題が大き過ぎて解決する道筋が中々見つからないところであり、我々の活動はハチドリのひとしずくかも知れませんが、ひとしずくがないと始まらないし、きっといつか変わると信じて自分に今出来ることを精一杯行い、共感の輪を広げる活動していきたいと思います。