キャンドルナイトの思い出

 コロナ禍になる前にも実施していた省エネを唱える「とうかいキャンドルナイト」では、村役場の中庭にグラスを並べキャンドルを灯してきました。

 夏の暑い夜でしたが、老若男女が沢山来られてキャンドルの暑さと皆さんの熱気で、いつもは静かな中庭が大変な盛り上がりを見せていました。

 

 

 

 

 そのような中で、いつも工夫を凝らした展示をされている方がおられました。2回目くらいのキャンドルナイトから中庭で展示してもよいかと問い合わせがあり、我々も是非にとお願いした方です。メッセージ性のある展示で、東日本大震災の後は「命」と題した展示で非常に心に残っており、その展示の仕方は「キャンドルアート」作品展示の基になっています。

 

 一般の方々にもキャンドル作品の展示をお願いしている「キャンドルアート」は、自分たちの想いをキャンドルにより形にしていくもので、活性化を考え何年か前にコンテストと称して投票による賞を設けました。当然その方も称賛に値する素晴らしい作品だったこともあり、賞状と賞品をお渡しましたが、非常に憤慨されて「来年もコンテストにするのであれば出展しません」と言われてしまいました。「私は想いを伝えるためにボランティアとして展示しているのであって、コンテストに参加しているつもりはない」とも言われ、感銘を受けたことを思い出しました。

 

 行動をメリット・デメリットで分けて、自分に対してメリットがあるかどうかで判断することが多い現代社会において、ボランティアの本質を考えさせられる言葉でした。我々がボランティアの精神を少しでも理解しているならば、環境保護や環境保全の行動を躊躇せず実施できると思います。環境問題を理解し、真摯に受け止め、自分ができることを行う、そのような人が一人でも多く増えることを望んでいます。