寒空の下でもインバウンドで賑わう京都で、1月21日、22日に開催された「持続可能な地域創造ネットワーク 2024年度全国大会 in京都」に参加してきました。真冬の京都の寒さに慣れていない私は京都駅から会場まで徒歩10分の道のりで、吹き付ける風の冷たさに思わず「寒っ!」と身震いしながら歩きました。
開会式では共同代表である東海村の山田村長による挨拶の後、各自治体の首長によるリレートークを行い、その後自治体や団体による事例発表が行われました。前回は茨城県境町で全国大会が行われ、境町で実践されている様々な取り組みに色々な自治体が興味を示したためか、ダークスーツの自治体関係者が多く、私は場違いの雰囲気に困惑しておりましたが、今回は環境活動を行っている団体が多く参加されており少し安心しました。
1日目の全体セッションは「地域の脱炭素化と再エネの活用、自治体地域新電力」と題して行われ、電力の自由販売により発生した新電力会社の地域経済循環で、地域の社会問題を解決しようとするお話がパネリストからあり、なるほど環境とまちづくりは一緒に行う必要がある、つまり片方だけでは直ぐに限界がくるのではないかと我々の活動を思い浮かべながら感じました。
2日目は、テーマ別ミッションとなり、私は「減プラの取り組み」の会場で話を聞きました。面白いと感じたのは、京都府亀岡市で可燃物を「燃やすしかないごみ」、不燃物を「埋め立てるしかないごみ」と読み替えたところ、ごみを減量することができたというお話でした。我々ごみを排出する人たちに気づきを与えることで、ごみになるものを減量したのでしょう。
また、スーパーにおける野菜・果物のプラ包装に関する全国調査(NPO法人環境市民 堀氏)の報告では、「ズッキーニ1本をトレイに載せてラップしている」という過包装の実態や、「農家で収穫された野菜をビニル袋に入れてから出荷すると,時間が無駄になり鮮度も落ちる」という話を聞きました。消費者が求めるものと小売店が販売するための方法がミスマッチしており、このプラスチック製品の無駄を消費者からドンドン発信していく必要があるのではと思い知らされました。
今回のお話の中で、次世代の育成についての必要性を何人かの方が論じていましたが、我々の活動も同様で悩んでいますし、自治会や多くのボランティア活動が同じ悩みを抱えていると言います。セッションで活動についてお話をされた方々は、大学の教職員やNGOあるいはNPOの中で働いている方と行政の方々で、環境の活動が仕事として成立しているので長続きしているではと感じました。若い人たちの参加機会が少ない環境活動も無償ボランティアでは長続きしないことから、社会貢献の職業として成立させることによって次世代の育成に繋がるのではと強く思いました。