早朝に鳥の声を聴いて

 我が家の老犬の気分転換のため、日課となっている早朝の庭に出ていると静寂の中からいくつかの透き通るウグイスの鳴き声が聴こえてきます。空からはヒバリのさえずりが聴こえ、見上げれば忙しく羽ばたく小さな姿を見ることが出来ます。そして近くにいるのでしょうか時折、キジの声も聴こえてきます。この時期にしか感じることが出来ない清々しい空気の中で、自然に呼吸がゆっくりとなり心が落ち着いていきます。春ならではのこの空間、この雰囲気は無くなって欲しくないと心から思う瞬間です。

 しばらくして、近所の家の屋根がキラキラと輝き始めると車の往来が増えて、街が動き始めいつもの喧騒が戻ってきます。以前、家の前に雑木林があったころは、季節によって色々な鳥や動物の鳴き声を聞くことが出来ました。東海村に住むことが出来て良かったと思っていましたが、雑木林が無くなり、道路が出来て家が建ち始めると日中は野鳥の声すら聞くことが無くなってしまいました。

 

 とうかい環境村民会議の理念でもある、この素敵な自然環境を残したいと思っていますが、東海村の発展を考えると現実的には難しいところでしょうか。しかしながら、朝目覚めると鳥の声が聴こえる、そんな環境を少しでも残せるように活動したいものです。