生ごみ処理について

 我々の生活上必ず発生するものが生ごみです。生ごみは可燃物として排出しますが、週2回の回収となるため何日かは家の中などに溜めておく必要があります。夏など気温の高い時期は、悪臭がしたりコバエが飛んだりするため、各家庭では袋詰めにしたり容器に入れたりする工夫を強いられる状況です。そればかりではなく排出された後、生ごみは重量の70%以上が水分のため、可燃物として燃やす場合に水分量を減らす必要がありエネルギーの無駄使いとなっています。

 

 このような問題を解決するため、東海村では生ごみを宅内処理できるように電動生ごみ処理機やコンポストの購入補助が行われています。「とうかい環境村民会議」でも生ごみを宅内処理することを推奨しており、EM菌による生ごみの堆肥化を講習会を行って紹介しています。しかしながら、講習会後にアンケートを取ってみるとEM菌による堆肥化は2回発酵作業があること、出来た堆肥を使うところが無いなど、折角やり始めても長続きしない方が多いところが悩みの種でした。

 

 生ごみの処理方法について調査していたところ、「キエーロ」というものがありました。

 「キエーロ」は神奈川県逗子市にお住いの松本さんが開発したもので、木で作られた箱の中に黒土を入れ、生ごみを細かくしながら土の中に埋め込んでおくと時期にもよりますが3~7日くらいで水分と炭酸ガスに分解され消滅するというものです。これなら埋め込むだけで作業が少なく、臭いや虫の発生も無くて続けられやすいと感じました。また、「キエーロ」は、簡単な構造から投入する生ごみの量と分解する土の量のバランス及び光の取り入れさえ守れば木の箱だけではなく、衣装ケースや発泡スチロールの容器で実施されている方もおり、様々なバリエーションがあるようです。

 これらのことから「とうかい環境村民会議」では、「キエーロ」の作り方も紹介できるようにと考えています。

 

 電動生ごみ処理機、コンポスト、キエーロ、段ボールコンポストあるいは、畑に穴を掘って埋めるなど、生ごみの宅内処理方法は色々あると考えられます。自身のライフスタイルに合った方法で生ごみを処理することで、エネルギーの無駄使いを減らし地球温暖化防止を目指しましょう。